ウール(羊毛)
冬場の服の素材として欠かせないのがウール。
普段何気なく使うウールという言葉ですが、
ウールというのは、通常羊の毛のことを指します。
ここでは、そんなウールの特徴を見ていきます。
・冬は暖かく、夏は涼しい
繊維自体に空気を含んでいる為、ナイロンの約6分の1と低いのが1つの特徴。
ウールといえば暖かいというイメージが強いですが、
これによって、冬は冷気を、夏は熱気を遮断してくれます。
・吸湿性の良さ
液体の水などはよくはじきますが、
空気中の湿気はよく吸収します(ナイロンの約3倍の吸湿率)。
夏などは吸収した水分が蒸発することによる気化熱を奪うため、
より涼しく感じられます。
ハイテク素材で紹介している「ゴアテックス」に似た性質を持っていると言えます。
・弾性が高く型くずれしにくい
ウールの場合には、約30%程度まで伸びますが、
元の状態まで戻ります(アクリルと比べて、同じ力で倍伸びる)。
セーターの袖口や裾ゴムが伸びてしまうことがありますが、
素材がウールならば、蒸気を当てるだけで、もとの状態に戻ります。
・燃えにくい
火に近づけると燃えますが、火から離すと消えてしまいます。
合成繊維などのように燃え続けることがありません。
・染めやすく、色落ちしにくい
ウールの高い吸湿性のため、染料が繊維の中に十分に吸収され、
ムラなく染め上がります。
また染料とよくなじむので色落ち・色褪せせず、深い色相が得られ、
洗濯堅に強い繊維であると言えます。
・汚れにくい
水をはじく性質は、水溶性のものをはじくため、汚れがつきにくく性質にもなります。
また、吸湿性のため静電気なども防げ、それによるほこりの付着も少なくなります。
・フェルト状になる
水を含んだウールをもみ合わせると縮んで硬くなりフェルト状になります。
最近ではナイロンやアクリルなどの石油系繊維がウールの代わりによく用いられていますが、
このように、その品質には大きく差があります。
ウールへのこだわり、それもまた服選びの幅を広げてくれるのではないでしょうか。