ファスナーの構成
ファスナーの構造は、3つの部品から成り立っています。
1.スライダー
ファスナーを開閉するときに、エレメントをかみあわせたりする役目をします。
用途に合わせていろいろなタイプがあります。
2.エレメント(務歯)
エレメントのかみ合う部分を務歯(むし)頭部といい、
これがかみ合うとファスナーの働きをします。
3.テープ
ファスナー専用につくられたもので、ポリエステルテープが主体となっていますが、
用途によって、合繊テープ、綿テープなどがあります。
特殊なものには撥水性の物や電磁波を通さないものなどもあります。
そして、ファスナーの代表的な種類も3つあります。
1.金属ファスナー
エレメントの材質に丹銅やアルミ、洋白などの金属を使用したファスナーです。
タロン社が開発したプレスタイプと、クラウン社が開発した鋳造タイプがあります。
2.樹脂ファスナー(コイルファスナー)
ナイロンもしくはポリエステルのモノフィラメント(単線)をコイル状に成型した材質を、
エレメントに使用したものです。
第2次世界大戦を機に、ドイツのOPTI社が開発した商品で、
それまでの金属製より耐久性に優れ軽い商品として、急速に軍事目的に採用ました。
3.プラスチックファスナー
ポリアセタールやナイロン、
ポリプロピレンなどの樹脂をエレメントとしてテープに射出成型したファスナーです。
製造コストが安いので、ファスナーが普及するきっかけにもなりました。
ファスナーは、1960年代までは世界のシェアの約6割を、
アメリカのメーカーが占めていました。
ヴィンテージの服のほとんどに、
アメリカ製のファスナーが使用されているのはそのためです。
そして最近では、中国のメーカーも品質の向上により急速にシェアを伸ばしています。
また、YKKやタロンのファスナーの偽物が多く出回っており、
消費者は注意が必要な現状となっています。